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「子どもを呪う言葉」とは!? 親が気をつけたい“3つの声かけ”【コソダテのヒント】

「子どもを呪う言葉」とは!? 親が気をつけたい“3つの声かけ”【コソダテのヒント】

元保育園園長で、現在子育てや教育関連の講演会を配信している「花まる子育てカレッジ」ディレクター井坂敦子さんによる連載です。音声配信Voicy『コソダテ・ラジオ』のを読みやすく記事化しております。ぜひお楽しみください。

普段よく使う言葉が「子どもを呪う言葉」に!?

「子どもを呪う言葉と救う言葉」と聞くと、ドキッとしませんか?

これは、犯罪心理学者・出口保行先生の著書のタイトル『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』(SBクリエイティブ)にある言葉です。

膝を抱えてふさぎ込んでいる男の子

たとえば、「気をつけて」や「早くしなさい」、「がんばって」というような普段何気なく子どもにかけている言葉が、重大な犯罪の引き金になったことがあるそうなのです。

私が所属する花まる子育てカレッジの講演会で具体的なお話を伺ったので、ご紹介したいと思います。

気をつけたい「呪いの言葉」3つ

「気をつけて」、「早くしなさい」、「がんばって」。どれも親ならよく使う言葉かと思いますが、犯罪につながるとは、どういうことでしょうか。

出口先生がおっしゃるには、それら一つひとつの言葉自体が悪いわけではありません。親子関係が良好な状態であれば、そうした言葉は全部よい言葉・救う言葉として子どもに届くけれど、親子関係がよくない状況だと、違った形で子どもに届いてしまうのだそう。

呪いの言葉① 「がんばって」

たとえば、「がんばって」という言葉。親からすると、心からの応援のつもりでかけた言葉でも、いつもダメ出しをされていたり、子どもからすると親子関係がよくない状態だと、「せいぜいがんばってね」というような、皮肉を含んだ響きに聞こえてしまうようなのです。

部下の肩を叩きながら声をかける上司

これは親子に限らず、どんな人間関係でも起こりますよね。たとえば上司と部下の関係があまりよくない場合。上司の「がんばったね」という言葉が、「がんばったけど、結果に結びつかなかったね」と、違った意味を含んで聞こえてしまったり……。

「がんばって」という言葉をかけたときに子どもが浮かない表情をしていたら、子どもの置かれている状況や日頃の親子関係を振り返ってみるといいかもしれません。

呪いの言葉② 「みんなと仲良く」

それから、誤解を生みやすい声かけの中で、私自身がよく使っていてドキッとした言葉がありました。それは、「みんなと仲良く」です。

幼稚園・保育園に入園するときや、小学校に入学するときなど、「お友だちができるといいね」、「みんなと仲良くするんだよ」とお子さんに声をかけることは多いと思います。幼稚園や保育園、学校の先生も、そんなふうに言ったりしますよね。

正装をしてこれから入学式に行く様子の女の子と両親

これが、親子関係がうまくいっていない場合、一歩間違うと子どもの個性を壊してしまうことになりかねない言葉だというのです。

なぜかというと、「自己主張がしづらくなる」から。みんなと仲良くするために、自分の思っていることに蓋をしたり、「違うな」と思っても言わないでおこうと思ったり。「和をもって尊しとなす」という言葉もあるように、和を乱さないよう、「思ったことがあっても黙っていよう」となるそうなのです。

そして怖いのが、その「自己主張をしない」という状態が続いてしまうこと。いじめられたり嫌なことがあっても、「嫌だ」と自己主張できなくて、なんとなくその場に行くのが嫌になり、幼稚園・保育園や学校に行きたくなくなったり、部活を休んだり、ということが起こります。

「仲良くしてほしい」という親の期待が、子どもを苦しめたり、自分の気持ちを素直に表に出せなくさせてしまったりするのは、とてもつらいこと。「みんなと仲良く」は理想ですが、現実には大人でも難しいですよね。

ですから、「みんなと仲良くできなくても仕方ない。そういうこともあるよね」ということも子どもには伝えていきたいものです。仲良くできない人がいても、仲良くできる人と関係を深めていけばいい、というように、「自分の気持ちに正直でいること」を大切にしてほしいと思います。

呪いの言葉③ 「早くしなさい」

最後は、これも何度言ったかわからない「早くしなさい」という言葉。これは、「先を読む力」を阻む、と出口先生はおっしゃっていました。

背を向けてうずくまる男の子と、指を向けて叱っている様子のお母さん

「早くしなさい」と急かすと、目の前のことに深く向き合うことをせず、「どうしたら早くできるか」というように、やり過ごすことに気持ちがいってしまうそうなのです。

すると、「言われたことをやればいい」と自分の頭で考えない人間になる危険があります。「あれをやるためには、今はこれをやっておこう」というように、自分で逆算して考える余裕がなくなってしまい、いわゆる「指示待ち人間」になってしまうおそれがある、と警鐘を鳴らされていました。

呪うか救うか、分かれ道は“親子関係”

親はたいてい常に忙しくバタバタしていますから、あまり考えずに、つい口癖のように、上記のような声かけをしがちです。

もちろん、ほとんどの場合その言葉は子どもにプラスに作用しますが、親子関係がうまくいっていなかったり、思春期だったり、あるいは幼くても、幼稚園・保育園や学校で嫌なことがあったり、気持ちが沈んでいるときなどは、違って届くことがあるのです。

ランドセルを背負った男の子と、男の子の手を握って見つめるお母さん

こうしたことを意識されるだけで、よりお子さんの成長につながるような声かけができるのではないでしょうか。

今回気づいたのは、「声かけ」の言葉やかけ方も大事ですが、そもそもの親子の関係性や子どもの状況が重要だということ。良好な関係や状況があった上で、はじめて言葉がうまく作用するのだと思います。何か参考にしていただけたら幸いです。

 

話し手/井坂敦子 構成/清野 直

『コソダテのヒント』シリーズ

井坂 敦子(いさか あつこ)さん

中学校高等学校教諭一種免許状(国語) /保育士/食育カウンセラー/表千家師範

慶應義塾大学卒業→ 雑誌『オレンジページ』編集部 →公式サイト『オレンジページnet』編集長 →小学校受験対応型保育園園長 →にて年間約100本の子育てや教育に関する講演会や対談を企画運営。『』(KADOKAWA)が9月22日発売。やも好評。英国留学中の高校生とボーダーコリー3頭の母

学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと編集部)

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